議会報告>平成18年定例会>12月定例会質問内容

市議会議員公明党の金井でございます。美濃加茂市議会議員選挙が終わりまして2ヵ月が過ぎました。いつまでも初心を忘れることなく、市民の皆様の代弁者として、安心して暮らせる美濃加茂市の発展のために一生懸命頑張ってまいりますので、執行部の皆様、議員の皆様、よろしくお願い申し上げます。それでは、お許しをいただきましたので、通告に従いまして質問を行わせていただきます。 まず、高齢者福祉についてお伺いします。

第1点目は、高齢者に対する支援サービスであります。 平成18年版の高齢社会白書によりますと、昨年10月1日現在の65歳以上の高齢者人口が、前年同期比を72万人上回る過去最高の 2,560万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も20.4%と初めて20%台を記録したことが明らかになりました。美濃加茂市の人口を市のホームページで確認しましたところ、平成18年11月1日現在で5万 3,940人となっておりました。そこで、私は美濃加茂市における高齢者人口の比率を調べてみましたら、平成18年4月1日現在、 9,228人で17.2%になっております。超高齢化社会を迎える中で、高齢者向けサービスの充実は大きな課題となってまいりましたが、今回は介護保険サービスなどのような大がかりなサポートではなく、ひとり暮らしの高齢者のちょっとした困り事、ニーズに対応する支援サービスについてであります。若いときなら何でもないような作業、例えば高いところの電球交換、重い家具の移動、荷物の上げおろしなどです。このようなちょっとした困り事に対して、新宿区では平成18年9月15日から「ちょこっと困りごと援助サービス」(試行)をスタートされています。対象は75歳以上のひとり暮らしの高齢者、または75歳以上を含む高齢者のみの世帯に属する方で、日常生活でのちょっとした困り事で、1人のボランティアが30分程度で解決でき、専門的技術を必要とせず、緊急性・継続性のないサービスを行います。身体介護や家事援助に当たるものは行いません。来年3月までは試行中ということで無料ですが、来年4月からは一部有料化の予定です。また、千代田区では平成16年7月から、高齢者等の生活上の困り事の相談を24時間 365日、年中無休で応じる「困りごと24(高齢者等困りごと支援事業)」を開始しました。この事業は、おおむね75歳以上の高齢者のみの世帯の人や、障がい者のみの世帯の人を対象として、日常生活で困っていることなどを区民等の協力を得て解決のお手伝いをすることを目的としています。年間予算は約 100万円(平成17年度決算額、千代田区社会福祉協議会)ということです。以下、千代田区のプレスリリース(同区ホームページ)から事業の詳細を抜粋して紹介します。事業実施主体は千代田区社会福祉協議会で、対象は、1.ひとり暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯(おおむね75歳以上)、2.障がい者のみの世帯ほかです。事業内容としては、専門技術を必要とせず、1時間ぐらいでできて継続性のないもの。具体的な例として、電球等の交換、ブレーカー落ちの復旧、ねじの緩み、蛇口パッキンの交換、洗面所等排水口の詰まり、代筆、代読、ボタンがけ等の簡単な繕い、30キロ以下の家具の移動、風邪などで体調を崩したときの近所への買い物、荷物の上げおろし等です。専門的にサービスを必要とする内容については、区内の専門事業者や関係団体を紹介します。利用料は1回 200円で、活動協力員の募集をして、この事業に賛同し、協力できる区民等を募集しています。事前に活動できる時間帯、活動内容を登録して、一つの活動に 500円(交通費含む)を支給する。活動内容は1時間単位で、専門的技術を必要としない継続性のない活動です。事業の特徴としては、1.高齢者等の生活を配慮し、24時間 365日、相談を受け付けます。地域住民のマンパワーによる事業展開と地域コミュニティーの活性化を図ります。3.本事業以外の日常生活上の困り事に対しても、きちっと関係機関・業者につなげていきます。4.さまざまなサービスとのネットワーク化を図ることにより、高齢者等が地域で安心して生活できるシステムを構築していきます。  以上、東京新宿区、東京千代田区を御紹介しましたが、我が美濃加茂市においてもこのような困り事は日常茶飯事ではないでしょうか。このような、地道ではありますが、かゆいところに手が届くというのが市民サービスであろうと私は思いますが、御所見をお伺いします。  第2点目は高齢者の社会参加ですが、「みのかも元気いきいきプラン21」の中で、地域活動に積極的に参加する人の増加を上げていらっしゃいます。60歳以上の女性は、男性に比べると地域行事への参加者が少なくなっています。平成14年現在で60歳以上の男性は86.7%で、女性は66.9%です。私がお会いしたある婦人の方は、下校の子供たちのために安全を見守りたいけど、方法がわからないと言われました。市では重点課題として、閉じこもりがちな人に対して人との交流を図るなどの支援をしようとありますが、広報、ホームページでの情報提供以外に啓発運動はされているのでしょうか、お伺いします。  

次に、「環境に優しいまちづくり」についてであります。  私が市民の御意見を伺った中で多かったのは、環境についてでした。環境といえば、ノーベル平和賞の受賞者でもありますワンガリ・マータイ博士は、アフリカ大陸全土で植林活動を行い、民主化や持続可能な開発の推進に取り組んできました。そのマータイ博士は、2005年2月14日から10日間、京都議定書の関連行事出席のため来日した際、日本語の「もったいない」という言葉を知って感銘を受け、後に国連女性地位委員会で出席者全員と「もったいない」と唱和したこともあるMOTTAINAIキャンペーンとして展開している。古来から日本が実践していた「もったいない」の精神で、生活エネルギー、農業エネルギー、食糧にかかわるエネルギーを浪費しない次世代の生活スタイルを、ケニアの環境副大臣、ワンガリ・マータイ博士は砂漠化が進むアフリカに緑をふやそうと、木を植える活動「グリーンベルト運動」を広げたことが認められて、ノーベル平和賞を受賞しました。  国では、平成12年6月2日に循環型社会形成推進基本法が公布されてから6年がたちました。我が美濃加茂市では平成13年4月1日に美濃加茂市環境基本条例が施行されました。そして、みのかも環境まちづくりプランが平成15年3月に策定されています。その目的に、豊かで快適な環境の保全と創出に関する施策の基本的な事項を定めることによって、現在と将来の世代の市民が環境を共生しながら、健康で文化的な生活を営むことができるようにすることとありました。とてもすばらしい内容だと感銘を受けました。将来の美濃加茂市の市民のために、この美しい美濃加茂市を残してあげたいと思います。  環境と経済が両立した循環型社会を形成していくためのキーワードは「3R」と言われていますが、3Rとは、皆さん御承知のとおり、リデュース・リユース・リサイクルです。第4次総合計画の中で、排出抑制運動としてごみの排出量をできるだけ少なくするため、店舗・事業所における過剰包装の抑制や、使い捨て商品を買わない運動を進めるとありますが、具体的に廃棄物の発生抑制(リデュース)をするための施策はとられておりますのでしょうか、お伺いします。  次に、再使用(リユース)、再資源化(リサイクル)について、市民の方から卵のパックをリサイクルで回収してもらいたいと質問されましたが、ごみ袋の中で結構かさばります。食品トレー、ペットボトルなどのように、今後その他のプラスチック類の回収を分別される予定はあるのか、お伺いします。  

次は、ごみの出し方についてです。市民の方々から要望をお聞きしておりますと、ごみの出し方が悪く、非常に迷惑をしていると言われた方が数多くいらっしゃいました。可燃ごみは収集日当日、必ず朝6時から8時までに所定のごみ集積場所に出し、ごみを出すときは美濃加茂市指定のごみ袋を使用し、出します。また、分別が正しくしていないものは回収していません。しかし、レジ袋に入れて出されていたり、美濃加茂市以外の指定袋に入っているものまであります。このように、美濃加茂市の指定袋に入っていないものは回収しませんので、どうしてもごみ集積場にたまってしまいます。自治会で管理してみえるところでは、自治会長さんが市の袋に入れかえて出し直しているとお伺いしました。また、新しく美濃加茂市に転入される方は、住まわれる自治会に入られますので、それぞれの集積場所に出されるわけですが、最近は自治会に入られない方も見えます。外国人の方の転入が多くなり、アパートを丸ごと人材派遣会社の寮として住まわれている方も見えます。その方たちは、美濃加茂市のごみの出し方をわかってみえるのでしょうか。アパートでのごみの出し方はどのようになっておりますでしょうか。ある集積場所では、ごみ集積場所がおりのような鉄製の囲いをして、不法投棄を防いでみえました。しかし、それでもいろいろな袋にごみを入れて置いてあり、回収されないまま放置されてありました。囲いの中がそんなですから、その周りもごみがたまっておりました。このような状態では、せっかく囲いをしたのが無意味になってしまいます。ごみの出し方はそれぞれの方のモラルにかかっておりますが、美濃加茂市として対策は講じられないものでしょうか。どうしてごみを指定袋に入れて出してもらえないのか、一度市民の方からアンケートをとってみてはいかがでしょう。また、転入してこられる方にごみの出し方マニュアルをA4の1枚ぐらいでわかりやすいパンフレットをつくって渡すことはできないでしょうか、お伺いします。  

次に、安心・安全なまちづくりについてお伺いします。  

第1点目は、在住外国人の方へのわかりやすい交通標識です。  平成18年11月1日現在、外国人の人口は 5,354人で、総人口に占める割合は 9.9%です。10人に1人が外国人という状況ですが、高齢化率の上昇や生産年齢人口の減少などの美濃加茂市を取り巻く状況を見ますと、外国人の人口は今後ますますの増加が見込まれることと思います。国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め、対等な関係を築こうとしながら、共に生きていく社会の確立のために真剣に考えなければいけないところまで来ています。しかし、言語の違いによるコミュニケーションの不足は否めません。  そこで、外国人にもわかりやすい道路標識を掲げて交通安全につながればと思いますが、御所見をお伺いします。  

第2点目は交差点の見通し確保についてですが、最近は交通量の増加とともに、生活道路への車両の進入がふえております。平成17年の美濃加茂市内における事故等発生状況は、人身事故 360件、死者数2名、負傷者数 487名、物損事故 2,160件となっております。美濃加茂市の平成18年上半期は、人身事故 168件、死者数2名、負傷者数 220名、物損事故 1,083件といった状況です。現在、交通安全県民運動の真っ最中ですが、細心の注意を払って交通事故を未然に防ぎたいものです。  小学校へ通っているお子さんの御父兄から、朝の通学時間帯に通学道路へ車両が入ってきて交通事故が心配ですと言われました。また、交差点付近に背の高い雑草が生えていて見通しが悪く、雑草が生えているところ空き缶が多く捨ててあると伺いました。交差点の見通しの確保について、安心・安全なまちづくりを目指す美濃加茂市としては、基本的な交通事故防止対策はどのようになっておりますでしょうか、お伺いします。  以上で質問を終わります。