議会報告>平成20年定例会>12月定例会質問市の返答

◎市長(渡辺直由君) 金井議員御質問中、市長の政治姿勢につきましてお答えいたします。  来年、新年度の予算編成の基本方針につきましては、アメリカのサブプライムローンに端を発しました世界経済の急激な減速や、株式・為替市場の変動などの影響により、当市におきましても法人市民税の大幅な減収が見込まれます。また、歳出では、扶助費、物件費及び繰出金などが年々増加いたしております。そうした中で、今まで以上にコスト縮減に努めるとともに、緊急を要する事業や暮らしに身近な事業に配慮しつつ、将来世代の負担が増大しないよう健全財政を堅持いたします。  私は、予算編成も大切ですが、その前に市の経営方針といたしまして、21年度、従来「ユア・ハピネス・イズ・アワ・ビジネス」という言葉を「みのかもWAY」ということで職員の皆さんと共有してまいりましたが、21年度はそれに加えまして「ユア・サクセス・イズ・アワ・ビジネス」、一人ひとりの市民の皆さんが成功していただくと。小さな目標でも大きな目標でも、そういうのを達成していただくと。そういう達成感が味わえるようなまちにし、そういうことを御支援するのが私たち市役所の仕事であると、そういうことを申しておりまして、そういう意味を込めた予算編成にしてまいりたいと思っております。  

続きまして、市の活性化につきましてでございます。  現在、第5次総合計画における10年後の目標人口につきまして審議を進めていただいております。市の人口は、全国レベルでの人口減少見込みと異なり、平成31年度の計画目標年次までは緩やかに増加するとの調査結果を受けております。しかし、これは、これまで先人が先見の明によりなし遂げた施策の結果によるものでありまして、今後はそれをさらに推進していかなければならないと考えております。  特にこれからの時代は、もうかる仕事の推進と市民の皆様との協働が重要なキーワードになると考えております。それらを重点的に進め、そして私は美濃加茂市が世界と直結するといいますか、地方自治体であっても世界と直結していくと、そういうことがこれから大切であると職員の皆さんに申しておりまして、そういったことも含めて、将来も圏域のリーダーたる市として継続的に発展する都市を目指していきたいと考えております。  

◎教育長(林伍彦君) 私からは、学校教育についてお答えします。  初めに、給食の写真の公開についてお答えいたします。  現在、公開しています市のホームページには、予定献立表と使用材料などが掲載しておりますが、新しい給食センターでは、この1月から4種類の食器のうちの3種類を使用することから、その使用方法を予定献立表に盛りつけ図で示すことにしていきたいと思っております。  また、残量調査は学校に毎年2回お願いしていますが、新しい給食センターでは、クラスごとに毎日計量していきますので、そのデータを食育指導に活用していきたいと考えています。  

続きまして、ネットいじめの対策です。  今回の文科省の調査結果につきましては、暴力行為やいじめの件数が増加の状況にありまして、非常に危機感を抱いています。この調査で、美濃加茂市の小・中学校はいじめが70件報告されていますが、深刻ないじめや暴力の発生ではなく、現在継続しているものもございません。各学校では、暴力やいじめなどの問題行動の発生や深刻化を未然に防ぐため、定期的に教育相談を実施し、早目の把握や対応ができるよう指導体制を整えています。  また、ネットいじめにつきましては5件報告されていますが、ネットいじめやネットに絡む犯罪の増加や多様化を踏まえ、フロム0歳プランのテーマとして「メディア」を取り上げ、情報モラルに関する啓発や指導の機会を大切にしています。  昨年度の「みのかもの子どもをたくましく育てるつどい」では、「親子で話し合おう携帯電話」というテーマにして基調講演を行い、保護者と中学生の意見交換会も実施し、本年度は同じ集いの中で、「親や大人が知らないケータイやネットでの被害の実態に迫る」をテーマにした基調講演会を行い、保護者と教職員による意見交換会も実施しました。  また、市内中学校では、携帯やネットに関するモラルについて生徒会が中心になって話し合いの場を持ち、全校生徒で約束づくりをするなど取り組んでいます。  

不審者情報をホームページに公開する件でございますが、不審者情報につきましては、市内の小・中学校や保育所、関係機関で共有するとともに、保護者へのメール配信によって二次被害の防止や未然防止に努めています。さらなる安心・安全の確保を目指して、議員言われましたように、不審者情報をホームページ等にアップすることは可能だと思います。今後、どのような形で掲載するかを検討していきたいと考えています。  以上、答弁とさせていただきます。

◎環境経済部長(酒向規男君) 私からは、CO2排出量についてお答えをさせていただきます。  CO2排出量は、活動量に排出係数を掛けて計算できますが、環境省のウエブサイトでは、各家庭からの排出量を算定するために環境家計簿が提供されております。このシステムは、家庭で使用した電気・ガス・水道・ガソリン・灯油などを入力することにより、排出したCO2が計算できるようになっています。市民の皆さんへは、みのかも環境フェアにおいても紹介し、参加を呼びかけております。  また、本市の公共施設のエコ対策につきましては、平成18年に策定された地球温暖化実行計画に基づき、エコオフィス事業に取り組んでいるところであります。その中で、冷房は28度、暖房は19度の設定温度の遵守や、ノー残業デー、昼休みの消灯などによるエネルギーの節約の徹底によって、CO2の排出量を平成16年度に比べ平成19年度では8.5%削減しています。今後は、環境基本計画の見直しの中で、美濃加茂市全域のCO2の排出量の削減について検討を進めていきたいと考えております。  

◎経営企画部長(宮口誠君) それでは、行財政改革及び地域振興政策につきましてお答えをいたします。  まず行財政改革でございます。  時代の変化や多様な市民ニーズに対応しまして、自己の責任においてスピーディーに対応できる組織や仕組みはとても重要であります。そのため、職員も市民の皆さんにもわかりやすく効率的な行政運営のあり方を目指して、さまざまな改革に取り組んでいるところであります。  昨年の組織改革にあわせまして、玄関ロビー等の改修も行いました。そして、利用しやすい総合窓口の設置、わかりやすい案内看板を設置するなど、来庁者の皆さんに愛される市役所を目指しているところであります。今後も、御提案のありましたコンシェルジュ等の思想にも配慮しつつ、積極的な改革に取り組んでいきたいと考えております。  

次に、地域振興政策といたしまして、あい愛バスに関する利用者の年代区分であります。  昨年9月に実施いたしました乗降客アンケートの結果では、60歳未満が11%、60歳代が7%、70歳代が35%、80歳以上47%となっています。したがいまして、70歳以上が82%と、圧倒的に高齢者の利用が大変多くなっているという状況であります。  また、地域別の利用状況であります。10路線の平成19年度の総利用者でありますけれども、2万2,062人であります。利用者の多い路線といたしましては、トップが伊深・廿屋線で3,485名、全体の15.8%を占めております。続いて太田循環線3,015人、全体の13.7%、続きまして、古井循環線A2,699人、全体の12.2%、続いて山之上線で2,674名、全体の12.1%という状況でありまして、この4路線で53.8%と、非常に高い利用状況となっております。今後は、利用状況の低い路線のダイヤ改正等、利用しやすい運行状況を検討する必要があると考えております。  また、来年の4月1日からは、利用者から要望の高い休日におけるJR美濃太田駅と文化の森及び昭和村間の運行も検討しておりまして、一層のあい愛バスの利用率向上につながればと考えております。  

◎健康福祉部長(助川志津雄君) 私からは、外国籍市民への福祉施策の周知徹底についてお答えをさせていただきます。  議員お説のように、市民福祉といたしましては、介護保険制度や児童手当、保育園の入所、あるいは福祉医療の助成などがございます。いずれも、外国籍市民の方も制度の適用がございます。  議員御質問の施策の周知でございますが、現在、該当者へ案内通知をする際に、外国語に翻訳した文書、英語、あるいはポルトガル語でございますが、これをもちまして案内をさせていただいたり、窓口での申請時に翻訳した説明書を渡すなどして対応しているところでございます。また、市のホームページでは、各種の福祉施策の担当窓口をポルトガル語や英語で御案内をさせていただいているところでございます。今後も、わかりやすいホームページやパンフレットの外国語版の充実に努め、周知徹底に努めてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。  

◎総務部長(酒向栄司君) 御質問中、防災安全に関する御質問にお答えをいたします。  御質問の公用車の防犯ステッカーは、3年前に、終日市内を走る特定の公用車に張りつけて啓発を行ってきております。議員御提案のように、今後、より多くの公用車に張りつけるよう、現在ステッカーの準備を進めておりますので、よろしくお願いをいたします。