議会報告>平成20年定例会>6月定例会質問内容

市議会公明党の金井でございます。2日に東海地方も梅雨に入り、じめじめした日が続きますがそんな梅雨をはねのけて元気いっぱい質問します。それでは、お許しをいただきましたので、通告の順序に従い6項目17点について質問させていただきます。先の質問と重複するところがあるかと思いますが、お許し願いたいと思います。 最初にごみの処理費用増加について4点お伺いします。

1点目は、4月15日号広報に載った資料に平成18年度の一般会計に占めるごみ処理費の割合が6.1%になったと出ておりました。当市の財政は年々縮小しておりごみ処理にかかる費用が市政を圧迫しています。一般会計が167億円ですので、可燃や不燃等の全てのごみを処理するためにかかる費用は10億円を超える計算になります。今後のごみの処理費用はどのように推移していくと考えてみえるのかお伺いします。

2点目は、美濃加茂市の人口は外国人の方の流入で年々増加しております。そのため市内いたるところにアパートができています。そのアパートができる都度に集積場所が増えるという状態が続いていると存じますが、市内のごみの収集場所が増えるということはごみの排出も増えているということになります。その可燃ごみを処理するためにかかる費用は可燃ごみ1袋で380円以上必要とありますが、ごみ袋1袋あたり何キログラムで計算されているのでしょうか。美濃加茂市で排出している可燃ごみの年間排出量はどれだけになっているのか。また、その処分にかかる費用の内訳はどのようになっておりますのでしょうかお伺いします。

3点目は、今年1月から3月までごみ減量対策としてプラスチック製容器包装の回収をされて、みなさんからたくさんのご意見をいただいたことと思いますが、今後の推進に対してどのように反映されるのかご所見をお伺いします。また、リサイクル回収は現行の焼却処理に比べて費用が高くなるとありますが、何が高くなるのかお伺いします。

4点目は、東濃5市(多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川)の大型スーパーなどで10月1日からレジ袋が有料化されることが5月22日に決まったと新聞報道がありました。県東濃振興局振興局では10月の段階で10事業者、60店舗の参加を見込んでいる。客が有料化の有無で店を選び店舗間での不公平をなくすために5市同時導入になったそうです。当市においてはこの様な問い合わせは無かったのでしょうか。近隣市町村と協力して行って行く計画はございますのでしょうか。また、今後、この様な動きを踏まえて当市でのレジ袋の有料化の動きは加速するものと思われますが、市当局として何か情報を得ておられるのかお伺いします。

  つぎに化石林公園の整備について3点お伺いします。
1点目は、化石林公園は平成6年に木曽川の川床から、約1900万年前の樹木の化石群が発見されたのをきっかけに整備されました。木曽川河畔の園内には、中山道の石畳や太田の渡し跡も残っており当市の観光名所のひとつになっております。その化石林公園は増水すると水没し修復に費用がかかると聞いておりますが年間の維持費用はどれぐらいかかっているのかお伺いします。

2点目に、観光名所として各種メディアで紹介されている化石林公園です。これだけ大規模な化石林は全国でも珍しく大変貴重であると宣伝されている化石林公園ですがどれだけの化石林があるのか調査はされているのでしょうか。また、公園の入口が分かりにくいとの声も頂ました。当市としてのこの公園の位置づけをお伺いします。

3点目は、先日、地元の方と一緒に公園内を視察してまいりましたときの話しですが、観光でこられた年配の方が散策道を歩いていたら園路が途中で途切れておりつまづいたそうです。確かに歩いてみると道が途切れて急にでこぼこの石が並べてあり若い人でもつまづきます。また、公園内の展望あずまやは公園から登って行くしかできません。休憩所へあがるスロープがツルツルの石が並べてありますので雨が降ると滑って危ないとのご意見を頂きました。登ったところにある石で作ったテーブルの高さが高いので子どもを石のイスに座らせたらテーブルに届かないので石のイスをテーブル代わりにしたそうです。折角、地元にある観光資源がこの様な状態では魅力に満ちた新しい都市づくりにはならないのではないかと考えますが、ご所見を賜りたいと思います。

つぎに美濃太田駅の駐輪場について3点お伺いします。
1点目は、先日、美濃太田駅北口駐輪場を夜9時過ぎに見に行ったところ1階と地下1階がほぼ満車状態でした。駐輪可能台数は駐輪スペースにつけてある番号でみますと498台ですが、駐輪場を増やして欲しいとの声を市民の方から頂いております。一定期間を過ぎても放置してある自転車に赤札がつけてありその数は1階が11台と地下1階が5台の計16台でした。先回2月に調査したときより赤札のつけてある自転車は減っていましたが、止めてある自転車の数はほぼ同数です。この様な状態を市ではどのように考えて見えるのかお伺いします。

2点目に、放置自転車についてですが、どのようなルールによって取り締まっておられますのでしょうか。赤札をつけた後の追跡はどのようにされているのでしょうか。また、猶予期限が切れた放置自転車はどのように処理されておりますでしょうかお伺いします。

3点目は、駐輪場に自転車を止めるスペースがないので駐輪場所を広げて欲しいという要望を受けておりますが放置自転車の対応を踏まえての市当局の見解をお伺いします。 つぎに振り込め詐欺被害回復分配金支払い法について3点お伺いします。 振り込め詐欺などの犯罪でとられたお金を被害者に返す仕組みが今月から動きだします。昨年3月末時点で80億円の被害金が金融機関に残っているとする調査結果もあります。犯罪に使われた凍結された口座に残るお金が対象で、振り込め詐欺などの被害者に、裁判手続きを経ずに被害金を迅速に返還できる仕組みを定めたものです。 これまでは原則として裁判を起こさないと犯罪利用口座の被害金を取り戻せず、被害者の返還請求や金融機関による自主的な返還が進んでいませんでした。 被害金の返還手続きは @捜査機関が犯罪に利用された口座を金融機関に通報 A金融機関が疑わしいと判断した口座を凍結 Bその金融機関が預金保険機構に公告 C預金保険機構が被害金を返還する犯罪口座の番号や名義人などを60日以上インターネットで公告 D公告期間中に口座名義人から異議申し立てがなければ名義人の権利が消滅 E口座残高を被害者に分配することをインターネットで公告したうえで、一定期間(30日以上)被害者からの請求受付 F金融機関は振込み記録などの資料に基づき口座の残高を被害者に返還する という手順です。

1点目は、振り込め詐欺の最近の手口は息子を装った犯人が「自分の電話番号が変わった」等と事前に電話番号を伝え、電話をかけ直させて信用させるという手口で犯行に及んでいるそうです。どんな名目であれ、他人名義の口座にお金を振り込むよう言われたら注意が必要です。当市においてはどのような被害が出ているのか。状況がわかる範囲でお尋ねします。

2点目に、振り込め詐欺の被害者の大半は高齢者ですが、公告するのはインターネット限定ですので、インターネットが苦手な人は情報を見落とす恐れがあります。被害に気づいていない人もいるとみられています。このような被害者を救済するために金融機関からもパンフレットで「被害に遭った可能性が考えられる人は、気軽に金融機関に相談・連絡を」と呼びかけていますが、当市でも市役所に窓口を設置して被害に遭われた可能性のある方に対して適切なアドバイスをする体制ができないものでしょうかお伺いします。

3点目は、このような制度を市民に周知徹底するために広報等で訴えていっていただけたらと考えますが当局のご所見をお伺いします。

つぎに有害サイト対策について2点お伺いします。 子どもが携帯電話で出会い系サイトなどの有害情報にアクセスし、犯罪に巻き込まれるケースが多発しています。特に自殺を助長するサイトや他人を誹謗中傷する"学校裏サイト"などが原因で死に至る事件も起きていることから、子どもが安心してネットを利用できる環境整備が急務となっております。

1点目は、フィルタリングとは、未成年の健全な発達に有害と思われる内容を含んだアダルトサイトや、出会いサイトへの接続を遮断するサービスのことです。携帯事業者やインターネットプロバイダーが遮断するほか、端末PCで遮断する方式があります。警察庁によると、2006年1年間にインターネットを利用した犯罪の検挙件数は3593件で前年より782件増えました。内訳は詐欺事件1597件(189件増)、児童買春および条例違反659件(165件増)、児童ポルノ251件(115件増)など特に未成年者を巻き込んだ事案の増加が著しい。出会い系サイトにかかわる犯罪も2006年は前年より334件増え、1915件が検挙されました。その被害者のうち84%を18歳未満が占め(ほとんど女性)、サイトへのアクセス手段の96%が携帯電話でした。このような被害を出さないためのフィルタリングサービスの活用には、保護者の方の十分な理解と協力が必要です。学校としてもきめ細かに啓蒙していくことが大事だと思いますが、ご所見をお伺いします。

2点目に有害サイトに指定されるサイトには、 ・年齢の下限による制限のあるサイト ・課金制度のあるサイト ・暴力残虐画像を集めたサイト ・他人の悪口や誹謗中傷を載せたサイト ・犯罪を助長するようなサイト ・毒物や麻薬情報を載せたサイト などがありますが、子どもたちの大半は携帯電話を通じてインターネットの世界に接しています。しかし、そこには自殺や売買春を誘ったり薬物を販売したりという違法行為を助長するサイトがあります。まずはこのようなサイトを子どもたちから遠ざけるフィルタリングを導入することが、大人の最低限の責任だと思います。小学生で2割、中学生で5割、高校生では9割以上が携帯を持っているという調査結果もあります。今後は、子どもたちともっとも近いところにいる親や教師のかかわり方が大事になってくると思いますが学校現場での周知徹底はどうなっているのか併せてご所見をお伺いします。

最後に携帯電話のリサイクルについて2点お伺いします。
1点目は、携帯電話などに含まれるレアメタルのリサイクルについてであります。 携帯電話の内部に含まれるレアメタル(希少金属)に着目した"資源"としての側面に注目が集まっています。レアメタルとはもともと地球上に存在量が少ない金属や、経済的、技術的に純粋なものを取り出すのが難しい金属の総称です。微量でも重要な役割を果たすことから「産業のビタミン」とも呼ばれています。そして、使用済みで廃棄されるIT機器や携帯電話、電化製品の中に眠るレアメタルや貴金属を"鉱山"に見立てて「都市鉱山」と呼ばれています。独立行政法人・材料研究機構の今年1月の発表によれば、国内の都市鉱山には貴金属の金が約6800トン、銀約6万トン、レアメタルのインジウムが約1700トン、タンタル約4400トンが蓄積されておりこれは、世界の金の現有埋蔵量の16%、銀では22%、インジウムで61%、タンタルでは10%に相当します。実際に都市鉱山からの金属回収は、すでに一部の民間企業で実施されており、天然の金鉱石1トンに金5グラム程度が含有されているのに対し、1トン分の携帯電話には400グラムの金が含まれています。美濃加茂市においてレアメタルのリサイクルの必要性と効果について、見解をお伺いします。

2点目は、平成13年からメーカーと通信事業者による自己回収システム、モバイル・リサイクル・ネットワークが導入されています。これは携帯電話を買い換える際に、販売店において使用済み端末を無償で回収するシステムであります。しかし、このシステムでの回収が年々減少しているそうです。2000年の1362万台(819トン)をピークに年々減少し2006年には約662万台(558トン)と半減しています。レアメタルを無駄に眠らせるのではなく、レアメタルのリサイクルを強化するべく美濃加茂市でも携帯電話回収促進に乗り出すべきではないでしょうか。 @ 携帯電話を「捨ててはいけない物」としてごみ分別案内に記載する。 A 廃棄する場合は購入したショップで処理することを促す。 回収によって生み出された成果についてはリサイクルに寄せる市民の思いの結晶として、環境施策の前進につながる活用を推進すべきであると思いますので併せてご所見をお伺いします。 以上で私の質問を終わります。