議会報告>平成21年定例会>3月定例会質問市の返答

◎健康福祉部長(助川志津雄君) 私からは、議員御質問中、健康福祉に関する御質問についてお答えをさせていただきます。  最初に、肺炎球菌ワクチンについてお尋ねをいただきました。  

初めに、ワクチンの接種の課題と対応についてでございますが、この肺炎球菌ワクチンの接種につきましては、予防接種法によるものではなく、任意の予防接種に位置づけられておるところでございます。全国的に見ましても、接種率が依然として4%未満という状況から、市民に肺炎球菌ワクチンの理解が十分されていないことがあると考えておるところでございます。高齢者における死亡原因の上位を占める肺炎について、広報などを通じまして、インフルエンザの問題ともあわせまして、周知を図っていきたいと考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。  

次に、助成について御質問いただきました。  このワクチンの助成でございますが、予防接種法によるものではなく、任意接種の予防接種に位置づけられていること。また全国的に制度化している自治体が現在75市区町村と少ないことなど考え合わせますと、当面は接種希望者がかかりつけ医と相談していただきまして、自己負担で接種をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。また、今後この予防接種の効果等について、十分検討してまいりたいとも考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  

次に、子宮頸がん対策についてお答えをさせていただきます。  子宮頸がんの検診は、国の基準に基づきまして、20歳以上の偶数年齢の女性を対象に実施ししております。平成19年度の状況でございますが、20歳以上の女性人口は2万1,959人であり、治療中及びドック等ほかで受診された方を除いた対象者数は1万7,984人でございました。受診者数は1,414人であり、受診率は13.3%となっておるところでございます。20歳代が4%台、65歳から74歳が5%台。75歳以上は1%弱、最高は30歳から34歳の15.6%となっておるところでございます。平成18年度が985人で、平成19年度は429人増加しているところでございます。  いずれにしましても、早期発見、早期治療によって治癒する割合が高いがんでございまして、今後とも子宮頸がん、乳がん検診、骨密度検診など、婦人検診を含め、がん検診等の受診率向上に努めてまいりたいと考えておるところでございます。  次に、緊急時の対処について御質問いただきました。  

初めに、AED活用マニュアルの作成でございますが、現在、市内の公共施設では18台設置してあります。その内訳につきましては、小・中学校が12台、その他保健センター、プラザちゅうたい、文化会館、文化の森、福祉会館、健康の森に設置してございます。このAEDの活用に当たりましては、まず傷病者の呼吸、あるいは脈拍を確認することから始まりますが、消防署が行う応急手当て講習のテキストなどを参考にしがてら、今後マニュアルの作成を検討してまいりたいと考えております。しかし、この緊急時の対応というものにつきましては、議員お説のように、実際に体験をし、身を持って経験することがいざというときに役立つものと考えておりまして、今後は自治会や地区の防災訓練におきまして、消火訓練などとあわせまして、このAEDの操作訓練を実施して、多くの市民の方に経験を積んでいただくよう、関係機関と協力して進めてまいりたいと考えておるところでございます。  

次に、緊急安心カードについてお答えをさせていただきます。  緊急時につきましては、だれもがパニックになり、なかなか冷静に行動できるものではないことは議員御指摘のとおりでございます。しかし、カードに必要事項を記入しておいても、そのときに実際に読めるか、またカードの中にたくさんの情報を記入しても、字が細かくなってしまい、読めなくなるということもあるかと思いますが、本人を示す情報は、緊急で搬送する場合でも必要なものであると考えておるところでございます。  現在、厚生労働省におきまして、年金、医療、介護等の制度ごとで別々の被保険者証が交付されておるところでございますが、この複数のカード等の管理が必要になっていることを1枚のカードで行うことができるようにする社会保障カードの検討が進められておるところでございます。平成21年度には実証実験も始まり、平成23年度からの本格運用が始まる予定であるとお聞きしております。当面につきましては、この状況を見守っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  

 (環境経済部長 酒向規男君登壇) ◎環境経済部長(酒向規男君) 私からは、レンタサイクルの導入についてお答えをします。  

まず、各施設に設置してはどうかとの御質問ですが、自転車の活用は二酸化炭素の排出削減の有効な手段であり、健康増進につながる身近なエコ活動として、今後その利用が拡大するものと考えております。レンタサイクルは、現在、中山道会館とシティホテルに設置され、来訪者や市民の方に、サービスの一環として無料で御利用をいただいております。平成19年度の貸し出し実績では、中山道会館で1ヵ月平均で16回、シティホテルでは82回であります。ほかの施設への拡大や利用料金の導入につきましては、維持管理面のこともあることから、現在のところ考えておりませんので、御理解をお願いいたします。  

次に、放置自転車の活用についてお答えをいたします。  現在、放置自転車は、ささゆりクリーンパークにおいて破砕処理後、業者に資源鉄として引き取られ、リサイクルが図られております。一般家庭からの廃棄自転車の一部は再生処理され、年間120台程度がイベントの景品などに利用されております。レンタサイクルなど、活用の場を広げるためには、再生率を高める必要がありますが、大幅な修繕は、安全性の保証とPL法の問題などが発生してきますし、放置自転車の再生利用については、特に自転車販売業者の理解も必要となってきますので、御理解をお願いいたします。  

なお、ささゆりクリーンパークへの処分費用は、平成19年度で2万3,184円、168台分です。平成20年度で3万3,852円、220台分であります。以上です。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(藤井正義君) 4番、金井文敏君。 ◆4番(金井文敏君) それぞれ適切な御答弁ありがとうございました。  二、三、再質問させていただきます。  3月1日から8日までは、女性の健康週間になっておりますが、当市でも啓発活動等は行われましたのでしょうかという質問。それから今の受診率の件ですが、厚生労働省のがん対策推進基本計画では、23年までに受診率を50%までという目標が出ております。現状、美濃加茂市としてのこれに対する推進に対する考えというか、状況というか、どうなっておりますでしょうか。また、子宮頸がんの受診なんですが、2年に1度となっておりますが、これを30歳以上は毎年とかというふうにふやすことはできないでしょうか。  それと、AEDの活用マニュアルの件は、活用マニュアルを今後つくるように検討するということの返答をいただいたと思うんですが、やっぱり身を持って使ってみないと、講習を受けたりしないといけないというお話でしたが、今市に18台設置してあるAEDは、それぞれの施設の職員の方はすべて講習を受けられて、実際に使える状態でスタンバイしてみえるということでよろしいでしょうか。その点、お答え願います。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(藤井正義君) 健康福祉部長、助川志津雄君。 ◎健康福祉部長(助川志津雄君) 最初の婦人の関係の、この期間における特別な啓発活動でございますが、申しわけございません、行っておりません。  次に、2年に1度のものを毎年にならないかということでございますが、非常に厳しい財政状況もございまして、今すぐというわけにはと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  AEDの講習につきましては、すべての箇所の全担当者が講習を受けておるかどうかというのは、そこまでは調べておりませんが、学校においては、先生はすべて受講されておられるということでございます。  受診率の向上につきましては、目標数値は厚労省の数字を出されたわけでございますが、今後、広報等で十分推進してまいりたいと考えております。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(藤井正義君) 4番、金井文敏君。 ◆4番(金井文敏君) もう1回、AEDの活用マニュアルの件ですが、市の職員の方も、やっぱり文化の森に行っても置いてあったりしますので、やっぱりすぐ活用できるかどうかということが、実際、自分で講習を受けてみても、いざというときに使えるかどうかという不安なところがありますので、やっぱり市に置いてあるところはすべて市の職員に聞けばだれでもわかって、すぐ使えるという状態にしていただきたいとお願いして質問を終わります。ありがとうございました。