議会報告>平成21年定例会>9月定例会質問内容

 それでは、お許しをいただきましたので、通告の順序に従い2項目11点について質問させていただきます。  さて、総務省が発表した7月の失業率は5.7と大変に厳しい状況です。ハローワーク美濃加茂管内の6月、7月の有効求人倍率が0.20になりました。7月の有効求職者数が3,889人に対して800社弱の求人しかしていないことになります。5人に対して求人募集がわずか1社という現状です。これは平均ですから、条件のよい募集に対してはその何倍かの人が応募されます。30倍ぐらいになるとも聞いております。これを岐阜県下で見ますと、県下8ヵ所のハローワーク管内中で最低の数値になります。最高の求人倍率はハローワーク岐阜の0.54です。ハローワーク岐阜管内は接客業など第3次産業も多く有効求人も多いということです。ハローワーク美濃加茂管内は、美濃加茂市と加茂郡に下呂・金山を加えた地域になります。第2次産業が占める割合が多く、昨年からの世界的不況の波をもろにかぶった形です。3月の有効求人倍率0.26に比べても一段と倍率が下がっております。6月、7月の2ヵ月のハローワーク美濃加茂の有効求人倍率が0.20でしたので、悪いながらも底を打ったのかなという状況です。その状況に追い打ちをかけるように発生した新型インフルエンザのパンデミック、夏休みが明けた9月初旬から、市内小・中学校では新型インフルエンザの流行により学級・学年閉鎖が相次いでいます。新型インフルエンザは季節性のインフルエンザの2倍の感染力で、処方にはタミフルやリレンザといった薬が有効だと聞いております。新型インフルエンザワクチンも生産はしておりますが、間に合っていない状況です。そして、恐ろしいことにことし限りではないということです。来年も再来年も続くという報道もあります。対策としては、各人が手洗い、うがいはもとより、せきエチケットを守り、各人が危機意識を持って感染を防いでいただきたいと思います。  このように、美濃加茂市を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。美濃加茂市の平成21年7月の可燃ごみの排出量は829トンで、前年同月より32トン減少していました。この排出量の減少はどこから来ているのでしょうか。私は、昨年からの不況で廃棄物も減少しているのではないかと思います。環境省が先日発表した統計によりますと、2007年度のごみなど一般廃棄物の総排出量は東京ドーム約137杯分に相当する5,082万トンで、前年度比で2.3%減少しました。総排出量はピークだった2000年度の5,483万トンから、2003年度を除いて毎年減少しています。同省は、自治体のPRなどにより、ごみを減らそうという住民の意識が高まっているのではないかと分析しています。総排出量のうち、資源として再利用したものは、前年度比0.8%増の1,030万トン、リサイクル率は20.3%と量、率とも過去最高を更新しています。  アメリカのオバマ大統領は、グリーン・ニューディール政策を提唱しました。環境に配慮して経済を発展させるというものですが、日本でもエコカー減税、エコポイントや太陽光発電の推進など環境施策が話題になっています。そこで、ごみの減量や経費削減について真剣に考えてみたいと思います。  1項目めは、ごみ減量及び経費削減について6点お伺いします。  1.ごみ処理の現状について。  現在、美濃加茂市では家庭ごみを7区分13分別に分けて収集を行っております。7区分とは、可燃物、資源物、不燃物、粗大ごみ、瓦れき類、特別ごみ、家電4品目で、13品目とは、可燃ごみ、飲食用缶、飲食用瓶、ペットボトル、食品トレイ、発泡スチロール、飲食用缶以外の金属類、飲食用瓶以外のガラス類、1.5メートル掛ける0.8メートル掛ける0.6メートルまでのもの及び品目指定したもの、1.5メートル掛ける0.8メートル掛ける0.6メートルを超え2.3メートル掛ける1.3メートル掛ける0.8メートルまでのもので、さきの粗大ごみに品目しなかったもの、かわら・コンクリート破片・陶磁器、乾電池、蛍光灯・体温計、冷蔵庫・冷凍庫・エアコン・テレビ・洗濯機・乾燥機です。決められたルールに従って回収しておりますが、可茂管内で生活系可燃ごみの排出量は10市町村中一番多く排出しており、ワーストワンという不名誉な記録を更新しております。何かほかの市町村との回収品目に違いがあるのでしょうか。調べてみたところ、可燃ごみの回収日が6月から9月の夏場に週3回になるのは、10市町村中美濃加茂市と坂祝町のみでした。ただし、白川町は通年を通して週3回です。当市発表の生活系可燃ごみ月別比較のグラフを見る限り、回収日とごみの量とはあまり関係がないように見えます。そうならば、夏場も2回でいいのではないでしょうか。お隣の可児市では、紙容器、紙容器包装、包装用紙を資源物として回収されております。資源物で出されているということは、可燃ごみの量が減るということになります。年間に各家庭から排出される紙容器の割合は相当な量になると考えます。美濃加茂市でも工夫をするべきではないでしょうか。この現状をどう把握されているのかお伺いします。  2.ごみ処理に係る収支の内訳。  昨年の6月議会で、私はごみ処理費用の増加について質問しました。当局からもらいました可燃ごみの処理費用についての返答は、ごみ袋1袋当たり6キロで、年間の排出量は平成18年度実績は9,480トンでした。その費用の内訳は、1.可燃物処理運営費分担金、2.施設建設費分担金、3.ごみ収集運搬委託料、4.収集袋等作成費、5.集積所管理費、6.売りさばき手数料の6項目でした。  今回はその内容についてですが、可燃物処理費運営費分担金はどのような内容で分担金が発生しているのか。施設建設費分担金は支払い期間があるのか。一般家庭から排出されてささゆりクリーンパークヘ持ち込んでいるその他の廃棄物、不燃粗大、可燃粗大、資源物を含めた可茂衛生施設利用組合への支払いについて、1.処理費用の内訳はどのようになっているのかお伺いします。  次に、一般可燃ごみ収集袋等の販売収益はどのようになっておりますでしょうか。一般可燃ごみ収集袋、事業系可燃ごみの収集袋、資源物収集袋、事業系不燃物収集袋、粗大ごみシールの年間の販売実績と売上金額はどのようになっておりますでしょうか。2.販売収益の内訳をお伺いします。  3.ひまわりクリーンセンター利用に係る収支の内訳。  ひまわりクリーンセンターには美濃加茂市の不燃ごみが搬入されていると伺っております。しかし、美濃加茂市では可茂衛生施設利用組合ささゆりクリーンパークがありますので、一般廃棄物はすべてささゆりクリーンパークヘ搬入されるものと思っておりました。先ほども伺いましたが、可茂衛生施設利用組合へは分担金等を負担しております。しかし、ひまわりクリーンセンターへの搬入は美濃加茂市にとってメリットのあるものと伺っております。不燃物はひまわりクリーンセンターへ搬入される前はどのように処理されていたのか。ひまわりクリーンセンターがどのような施設で、どのような業務委託内容になっているのかお伺いします。  ひまわりクリーンセンターは八百津町にありますので、業務委託されるには八百津町との事前協議はされたのかどうか。また、年間の委託処理量はどれだけで、処理単価はどのようになっているのか。そして、可茂衛生施設利用組合との関係はどのようになっているのかお伺いします。  4.廃棄物減量に係る助成と成果。  一般家庭から排出される廃棄物、生ごみ、庭木等を排出者みずからが処理し、廃棄物の減量化を図るために、廃棄物を処理する機器を購入し設置した方に対し補助金を交付する制度があります。生ごみ処理機、堆肥化容器、粉砕機等になります。生ごみ処理機は電気等の動力を利用したもの、堆肥化容器(コンポスト)は底部がなく、水分を地中に浸透させる構造になっております。この構造ですと庭や畑がないと使えません。粉砕機は剪定した小枝、葉等を粉砕するものですが、粉砕したものは庭や畑がなければまけません。最近は水切りバケツも助成の対象になり、二重底の構造で生ごみを水分と固形物に分離できるものです。この4種類の廃棄物減量にかかわる機器での減量施策はどのように市民生活に反映されておりますでしょうか。1.各機器の追跡調査はされておりますでしょうか。また、2.機器によっては処理後の廃棄物処理が必要になると思います。例えば生ごみ処理機でつくった堆肥の処理はどうしたらいいのかとの市民の方から相談を受けました。できた堆肥の処理はどのように考えておられるのかお伺いします。  5.ごみ集積所の推移と対策。  美濃加茂市内の集積所の総数はどれだけになっておりますでしょうか。アパートも年々できてふえておりますので、アパートのできる分だけ集積所がふえていると思いますが、1.集積所の数を7区分13分別ごとにお伺いします。その集積所には自治会に対して集積所管理費というものが交付されております。2.集積所管理費はどのような趣旨で交付されているのかお伺いします。アパートの場合はどのようになっておりますでしょうか。アパートの住民で自治会に入っておられない方がごみを出すときに、アパートに設置した可燃ごみの集積所にその他のごみが出せない場合もあると思います。3.アパートの住人の不燃ごみ、リサイクル回収の場所はどうなっているのかお伺いします。また、4.自治会に未加入の方も年々ふえておられますが、自治会未加入者のごみの排出方法はどうなっているのかお伺いします。ごみの出し方は細かく分別されておりますが、実際は排出者にゆだねられています。収集所がわからない場合は、可燃ごみの中に新聞、雑誌、段ボール等資源ごみをまぜて出される場合が多いと聞いております。分別が進めばごみの減量化にもなります。ごみは分別すれば資源になり、ごみにすれば処分費が発生し、結局は私たち美濃加茂市民の税金にはね返ってきます。5.ごみの出し方をどのように考えておられるのかお伺いします。  6.今後の取り組みについて。  以上、ごみ処理についていろんな角度から述べました。税金を使ってごみを処分している以上、少しでもごみにしない工夫をしていくべきではないでしょうか。今後とも市当局の取り組みに期待するわけですが、どのようにごみ減量及び経費削減を推進されるお考えなのかお伺いします。  2項目めに、防災行政無線「広報みのかも」についてお伺いします。  私が住んでいる蜂屋町はのどかな田園地帯で、窓の外から聞こえるのは季節の風物ともいうべき秋の虫の大合唱です。カラスも遠くで鳴いています。時間もゆっくり流れているような錯覚さえ覚えます。たまに上空をジェット機が飛んでいくときに、他の音が聞こえなくなるときがあるぐらいです。このすばらしい環境は私の誇りです。また、富加町に隣接している関係で、昔から富加町の広報がよく聞こえていました。それがいつのころからか、近所にマストが立ち、「広報みのかも」がとてもよく聞こえるようになりました。インフラ整備が進んでいることを実感します。私の家ではよく聞こえる「広報みのかも」の防災行政無線が、市民の方から夜中の火災の広報が聞こえなかったという苦情がありました。また、夜勤で昼間自宅で寝てみえる市民の方から、昼間に流す放送が安眠妨害だという御意見もありました。防災行政無線は居住している住民に対して同報を行う放送として整備されたものです。火災発生の告知や鎮火報告、大規模災害発生時には避難勧告や避難命令などの告知などにも使われます。夜中にサイレンを聞くとびくっとして起き上がるほど大きな音がしますが、これも屋外スピーカーの向きと距離によって聞こえる音が違います。  1.使用目的と市内の設置場所。  この防災行政無線「広報みのかも」は、どのような目的で設置されており、どのように使われているのか、まずお伺いします。また、市内に設置してある屋外スピーカーはどのような基準で設置してあるのでしょうか。市街地と郊外、幹線道路沿いなど条件はさまざまだと考えますが、基準をお伺いします。  2.音質、周波数、長さの現状。  放送されている音源はどのような工程でだれが製作されるのでしょうか。何か基準をもとに製作されているのかお伺いします。  3.聞こえない、聞き取りづらいことの対策。  最近の家屋は気密性が高いため、屋外スピーカーが聞き取りにくいという問題点があります。市では聞き逃した放送を放送終了後に電話で確認できるサービスもありますが、IP電話では通話できません。屋外スピーカーのボリュームを上げると、屋外スピーカーのそばに住んでみえる住民には騒音になります。聞こえない、聞き取りづらいことの対策をどのように考えておられるのかお伺いします。  4.聞こえ過ぎることの対策。  屋外スピーカーの設置場所周辺世帯への騒音が問題になっております。また、境界に近い地域では隣接市町村の放送の方が明瞭に聞こえるということも起こっております。本来は、有事や大規模災害のためのシステムでありますので、騒音に対する公害も許容されるべきものです。しかし、現代の多様な生活様式で、市民の中には夜勤をされていて昼間に寝てみえる方もおられます。このような方たちに対しての対策として考えられることはないでしょうか。このような問題に対して、市当局ではどのように考えておられるのかお伺いします。  5.ガイドラインの制定。  市で行うサービスは公共性があり、公平性がなければならないと思います。そのサービスを提供するのに基準がないということはおかしなことではないでしょうか。防災行政無線の運用にもガイドラインを設ければ市民の方への対応もよくなるのではと考えますが、いかがなものでしょうか。ガイドラインの制定に対して御所見をお伺いします。  以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。