議会報告>平成22年定例会>9月定例会質問市の返答

◎環境経済部長(星野広典君) 議員の御質問中、私からは、紙容器包装のリサイクルについてお答えをいたします。  紙製容器等の効果的な収集や処理方法についてでありますが、他市の状況を聞くなど、現在も検討を進めている段階であります。現在行っています小・中学校等が行う資源回収、旧シュロス跡地でのリサイクルステーション等での資源回収は効果を上げています。  今後も、広報等を通してごみの分別収集の推進を図り、ごみの減量化を図るとともに、連絡所を含めましたリサイクルステーション等の増設や、回収機会の拡大方法、紙製容器等の効果的な収集や処理方法など検討してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。   
◎総務部長(伊藤誠一君) 私からは、防災対策についての御質問の中の局地豪雨に対する市の対応、危険な土地での対策、災害情報メールの活用、避難所の収容人数、避難所への経路についてお答えをいたします。  まず1点目の、局地豪雨に対する市の対応についてでありますけれども、7月15日のような局地的な豪雨、いわゆるゲリラ豪雨は、温暖化のもとでは今まで以上に頻発すると言われておりまして、市としても迅速な対応が求められていると承知しております。  今回の豪雨につきましては、第1波が午後5時ごろに、第2波が午後7時ごろに襲ってまいりました。午後5時30分過ぎには、まず牧野地区での緊急浸水対策のための作業を開始し、午後7時以降には、太田地区の加茂川の増水に対応するため、樋門ポンプの運転を開始しております。それ以後の気象予報情報や、加茂川の水位上昇が著しくなったことを受けまして、午後8時45分に災害警戒本部を設置いたしました。  避難勧告につきましては、加茂川の光徳橋付近の水位の異常上昇を確認したため、午後9時15分に消防自動車による避難準備、また午後10時15分以降3回、同報無線による避難勧告を出しております。  議員の御指摘のように、豪雨の中での同報無線による避難勧告は聞き取りにくい環境もあり、今後は携帯メール配信システム等について検討し、的確に災害情報を伝達する仕組みを構築していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。  
次に、危険な土地での対策についてでございますが、地震や洪水に関するハザードマップを作成しておりまして、土砂災害発生危険箇所や浸水危険箇所を明示しております。今後も、地域の防災研修会や防災訓練におきまして、マップを活用し危機意識の向上や災害に関する注意喚起を行っていきたいと思います。  災害時の避難についても、それぞれの家族が自分の命は自分で守るという意識を持ち、どの段階で、どの避難所へどうやって避難するのかを家族で話し合っていただくことが大切であると考えておりますので、危機意識の向上のための啓発に努めていきたいと思っております。  
次に、災害情報メールの活用につきましては、非常に有効な手段であると認識しております。今後、そのシステムについて早急に研究をしていきたいと考えております。また、より多くの市民の方に御利用いただくためにも、イベントや福祉関係などの情報発信もあわせて行うことができないか、関係課との協議も進めていきたいと考えております。  
次に、各地区避難所の収容人員についてでございますが、お手元の資料にありますように、第1次避難所及び第2次避難所を合計いたしまして、太田地区2,430人、古井地区5,160人、山之上地区470人、蜂屋地区650人、加茂野地区760人、伊深地区300人、三和地区320人、下米田地区830人、全地区の合計で1万920人となっております。  今まで避難者が一番多かったのが、9・28災害の際で約1,500人でございまして、また東海・東南海の複合地震が発生した場合の想定しております避難者数が158人であることを考慮いたしますと、現時点においては、避難所の収容人数が不足している状態ではないと考えております。  さらに、想定外の大災害があったときには、自衛隊の大型テントなどを緊急要請いたしまして、緊急の避難所として利用していきたいと考えております。  
最後に、避難所への経路につきましては、議員御指摘のとおり、ふだんから地域や家族で話し合っておいていただくことが最も大切ですので、今後、防災訓練などを通じて啓発を進めていきたいと思います。  また、高齢者等災害弱者の方への緊急連絡体制につきましては、避難援助などについて民生児童委員や福祉関係部署とも密接に連絡をとり合いまして、適切に対応していきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。   (「議長」と呼ぶ者あり)
◎建設水道部長(丹羽英治君) 私からは、防災対策についての御質問のうち、地下道、アンダーパスと開発による住宅の浸水対策についてお答えいたします。  まず地下道の管理者についてですが、市内で冠水の危険のある地下道は、市が管理する地下道が7ヵ所、県が管理する地下道が2ヵ所あり、合計9ヵ所の地下道があります。また、地下歩道については、市の管理するものが3ヵ所、県の管理するものが6ヵ所、国の管理するものが4ヵ所ありまして、合計13ヵ所の地下歩道があります。  そのうち7ヵ所の地下道と10ヵ所の地下歩道には排水ポンプが設置してあり、それ以外のところは、自然流下により雨水が流れる構造となっております。排水ポンプがあるところでは、水位計により水位を感知して排水ポンプが作動し、雨水を揚水する仕組みとなっております。  また、排水ポンプや水位計の電源は商業用電源を利用しており、県が管理する交通量の大変多い2ヵ所の地下道については自家発電機が装備してありまして、停電時にはこの自家発電機に動力源が切りかわるようになっております。  
次に、地下歩道についての御質問のうち、入り口付近の段差は周りの雨水が入り込まないために必要なものでありますが、スロープなどの据えつけが必要な場合もあります。また、防犯ベルは災害時にも利用できます。  次に、地下道の赤色回転灯や注意看板等については、議員御指摘の点も参考に、わかりやすい説明や掲示方法を検討したいと思います。  市が管理する地下道や地下歩道の通常点検は、毎月数回の地下道内の清掃や月1回のポンプ機器類の点検などを実施しております。  また、緊急時の対応は、職員による緊急パトロールを実施するとともに、地下道近辺にある業者との監視委託業務により、地下道での浸水が起こった場合には、速やかに通行止めを行う体制をとっております。  
次に、開発による住宅の浸水対策についてお答えいたします。  美濃加茂市ハザードマップでは、木曽川及び加茂川のはんらんによる大規模な水害について浸水想定図を策定し、浸水深を想定しているところでございますが、市域全域における側溝などの排水について、しかもそれに隣接する土地ごとに浸水を想定することは非常に難しい状況にあります。その理由は、降雨強度、降雨継続時間、流域における開発の変化、側溝の維持管理の状態などの不確定要素により浸水の状況が大きく変化してくるためであります。  ミニ開発などで住宅を建設される場合には、特に土地の所有者や近隣住民からの情報等を参考にされ、住宅敷地の高さを含めた住宅計画をされるよう不動産業者や建築設計士に依頼されるとよいと考えますので、よろしくお願いします。   (「議長」と呼ぶ者あり)
◎市民協働部長(佐合秀彦君) 私からは、長良川鉄道の軌道の除草についてお答えをさせていただきます。  初めに、除草剤の散布につきましては、長良川鉄道に確認しましたところ、年2回、これは7月と12月に行っておりますが、いずれも軌道上の幅4メートル程度に散布をしています。これは列車の安全運行の障がいとなる軌道上の雑草の除去が目的であると伺っております。  7月におきましては、液状の除草剤で、商品名「タッチダウン」と「MCPP」の混合液に、除草剤を雑草表面によくしみ込ませるための展着剤「サーファクタント」を加えたものを薬剤の使用方法どおりに希釈いたしまして、散布をしているということであります。12月には、粒状の除草剤で、発芽を抑えるための商品名「カソロン」を散布する予定とのことでございます。これら3種類の除草剤は、いずれも農薬としては毒性が低い「普通物」に分類されておりまして、一般に市販されている除草剤でございます。  なお、のり面などの除草につきましては、年2回、人力により行われております。  
次に、除草剤をまくときの「広報みのかも」での周知についてでございますが、除草剤散布作業は、雑草の生育状況や天候等を考慮して実施日を判断し、夜間に行われております。特に7月の散布は、降雨等実施時期を誤ると効果が薄れ、再散布の必要が生ずる可能性があることから、おおむね1週間前に実施日を決めているのが現状と聞いております。  「広報みのかも」での周知は、原稿の締め切りが1ヵ月前となっていることから、間に合いませんということで御理解をいただきたいと思います。以上でございます。   

4番(金井文敏君) それぞれ御返答ありがとうございました。  何点か再質問させていただきます。  紙のリサイクルについてですが、先日、コンビニのオーナーに話を伺う機会がありました。たまたまコンビニへ行ったときなんですが、こんなのがいっぱい入っているから見てよと言われて、見ると、空き缶の回収ボックスの中にバーベキューで使った鉄板とか、そんなのが入っていまして、あと可燃ごみの中には大量のおむつが入っていたりというような状況で、店の子にやらせると手が汚れるから私がやっているのよと、オーナーが分別されていました。  この状況を見て、日本の将来が不安になるということをおっしゃったんですが、子供のうちに学校で教育しなければだめじゃないのということを言われました。学校現場では、ごみ、環境教育についてどのように教えてみえるのか伺います。  あと、先ほどもリサイクルについては連絡所等も含めて検討するということを言われましたが、先回の返答よりもう一歩進んだかなとは思いますが、具体的にできる状況があるわけですので、何とかやると言っていただければという期待をしていたのですが。八百津町では、紙のリサイクルに、米が入っておるような紙袋を用意されているそうです。住民に配付して、それでずうっと紙ごみをためられて、資源回収のときに出されているというようなことも伺いました。近隣で、知恵を使われて進めてみえるわけですので、何とか美濃加茂市でもリサイクルを推進できればというふうに思いますので、その件をもう一度確認します。  それと、先ほどの避難について、家族が守るということで家族等で話し合いながら避難場所へ行くというお話を伺ったんですが、その前には市から的確な情報伝達があってこそそういうこともできると思いますので、情報メール等を含めて検討を早急にお願いしたいと思います。  あと長良川鉄道の件ですが、うちの近所ではヘリコプターが来て農薬を散布するときも広報で案内とか出していますし、1週間前に、夜中にやるからということなんですが、それならば本当に近隣だけに連絡をするという手段もとれると思うので、できないことはないと思います。除草剤の田畑への影響も出ているというようなこともちらっと聞いていますので、人体に全く影響がないということなら安心なのですが、具体的にそういう症状を訴えている方も見えるということで、沿線だけでも連絡をとれないか、もう一度質問します。
◎教育長(林伍彦君) 子供たちへの環境教育のことですけど、例えば3年生で、ささゆりクリーンパークへ行くごみの行方について学習しています。また、5年生等で環境教育について勉強していますので、子供たちはきちんとごみの分別について意識をしていてくれるというふうに思っています。なお、給食等に出る小さな牛乳の箱も、学校ではリサイクルして資源回収に出しておりますので、学校現場では一生懸命やっていてくれていると信じております。   (「議長」と呼ぶ者あり)
◎環境経済部長(星野広典君) 連絡所等のごみ収集の拠点ということでございますが、みのかもグリーンネット等とも話を進めている段階ですので、もう少し時間をもらいたいというふうに思っております。よろしくお願いします。   (「議長」と呼ぶ者あり)
◎総務部長(伊藤誠一君) 御指摘のありましたように、やはり災害に関する情報をできる限り市民の方に出していきたいと思います。  当面は、ハザードマップ等の見直しにつきまして、そういったものの修整についてまた情報提供をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。   
◎市民協働部長(佐合秀彦君) 除草剤散布の広報の件でございますが、沿線の自治会といたしましては9自治会で、自治会の会員数しかわかりませんが、1,300世帯ほどあるということでございます。そのぐあいが悪くなるという方の住む地域がある程度特定できれば、自治会長さん等を通じてお知らせすることはできるかと思いますので、そういった点を含めまして、長良川鉄道に申し入れたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。