議会報告>平成22年定例会>9月定例会質問内容

それでは、お許しをいただきましたので、通告の順序に従い3項目11点について質問させていただきます。さきの質問と重複するところがあるかと思いますが、お許し願いたいと思います。  まず最初は、紙容器包装のリサイクルについて2点お伺いします。  
1.紙のリサイクルの現状は。  平成22年3月の議会において、私の質問に対して当局から「リサイクルの進んでいない小さな紙片やビニールコーティングされた紙製容器、プラスチック製品などの効率的な収集や処理方法について、地区回収の導入も含めまして、現在事務方で検討をしているところでございますのでよろしくお願いいたします」と返答をいただいております。その後、検討の結果はどのようになったのか返答をいただいておりません。まだ検討中なのか、ある程度進んだのか、状況をお伺いします。  美濃加茂市のホームページを見ますと、平成22年7月分の可燃ごみの排出量は 815トンで、前年同月と比べると14トン減少しているとあります。その815トンを人口で割りますと、1人当たり月に15キログラムを排出していることになり、赤ちゃんから大人までのすべての人が毎日500グラムの可燃ごみを排出していることになります。この毎日出るペットボトル1本分のごみを減量化することが、今、行政に課せられた課題ではないでしょうか。  今回は、紙のリサイクルについて絞り込んでお伺いします。  現在、市内の小・中学校等で行われている資源回収では、新聞等が持っていってもらえると大変喜ばれています。足腰が悪くなった高齢者などは、自宅にたまる新聞、雑誌、チラシなどは自力で拠点まで運べるものではなく、今後、高齢化が進めば進むほど処分に困るというのが課題です。今後もPTAの方々には大変にお世話になりますが、推進をお願いするものです。  このようにリサイクルされているにもかかわらず、可燃ごみの中に紙の占める割合が多いということは、利便性を求める余りに安易に可燃ごみにまぜているということが言えるのではないでしょうか。また、リサイクルするためには回収場所を確保する必要があります。当局では、この問題をどのように考えてみえるのかお伺いします。  
2.回収機会の拡大方法は。  市内には可燃ごみの集積所が700ヵ所近くありますが、自治会によっては1ヵ所に 200世帯もの可燃ごみが集まってくる集積所や、密集地では自治会の違いで道路の両側に集積所があったりします。同じ美濃加茂市でも、可燃ごみを集積所まで車で運んでいかなければならないところなどさまざまです。このような違いはありますが、自治会内で可燃ごみを出すことができます。同じように、紙のリサイクルをしようと思ったときには、なるべく自宅から近くに回収場所をつくればリサイクル率も向上すると考えます。ただ、可燃ごみと違って雨にぬれてはいけませんので、屋根のある集積所が必要になります。  そこで、連絡所で紙を集めたらいかがでしょうか。各地区にある連絡所で紙の回収ができれば、可燃ごみの処分費用の減額になると考えます。紙といっても、まずはお菓子の空箱などから始めたらいかがでしょうか。当局の見解をお伺いします。  2項目めは、防災対策について7点お伺いします。  
1.局地豪雨に対しての市の対応は。  集中豪雨の頻発で、土砂災害がふえています。ことしも梅雨前線に伴う豪雨により、全国で539件もの土砂災害が発生しております。ここ10年の発生件数は、年間平均で1,000件を上回っています。土砂災害は一たび巻き込まれれば命を落とす危険のある恐ろしい災害です。本格的な台風シーズンを控え、自分の住む居住地域の危険箇所など、避難場所を含めて平常時に確認をすることが大事です。  今回の局地災害に際しましては、被災されたすべての皆様にお見舞い申し上げます。今回の局地豪雨に対しまして、市でも対策本部を立ち上げ対応されていますが、対策本部はどのような流れで開設され、その本部が市民の方に周知されたのかについてお伺いします。  可児市では、可児川がはんらんしてアンダーパスを通りかかった車が流されるという被害が出ました。美濃加茂市にも地下道、アンダーパスが設置されておりますが、美濃加茂市では、当時、危険回避のための措置はされておりましたのでしょうか。  先日、市内各所の地下道、アンダーパスを調査して回りました。赤色回転灯が設置されていても、回転しているときは通行どめになるなどの表示がありません。信号機の赤なら「止まれ」ですが、何らかの表示をする必要があるのではないかと思いました。また、入り口の側面の壁に注意書きが書いてありましたが、夜中等にヘッドライトを照らして走行する車には、前方は見えても側面は見えないのではないでしょうか。少し心配になりました。  全市的な災害を見る場合は、ラジオやテレビでの情報をもとに判断ができますが、局地的な豪雨となりますと、近隣で被害が出ていても知らなかったというようなことが起こります。ゲリラ豪雨等、昔では考えられない、100年に1回というような災害が起きており、市にも今までにない高度な判断が求められています。局地災害といっても、いつどこで起こるかわかりません。市内に起きている災害状況を市民に伝える方法は、防災無線だけでは、豪雨の中、雨戸を閉めた室内では聞こえないのではないでしょうか。隣の可児市のように、全市避難勧告が出るような場合に、市民の方にどのように周知するのか、今後の課題を含めてお尋ねします。  
2.地下道、アンダーパスの対策は。  市内にある地下を通って交差している道路や歩道には、どのような機器が設置してあり、だれが管理しているのかお伺いします。その排水はどのようになされておりますでしょうか。水位計などの機器のバックアップ電源等の保守はどのようになっているのか、お伺いします。  地下歩道の入り口には、雨水が地下へ流れ込むのを防ぐために段差ができておりますが、歩くのに不便だとの声も伺っております。また、地下歩道には防犯ベルが設置されておりますが、災害時にも使えるのでしょうか。現在の災害対策はどのようになっておりますでしょうか。  赤色回転灯の説明と、緊急時の連絡先を大きく掲示してはいかがでしょうか。排水対策はどのようにされておりますでしょうか。排水溝にごみなどが詰まれば、水がたまってしまいます。清掃点検などはどのようになされているのか、緊急時の対応も含めてお伺いします。  
3.危険な土地での対策は。  中部台など、市内には各所に造成地があります。造成地は切り土や盛り土で地質・地形が不安定なので、雨が降ると地盤が緩み、崩れる危険があります。また、地域によっては、豪雨による山崩れが起きると土石流が扇状地を直撃します。樹木のない山間部では、山崩れで土石流が発生する恐れがあります。また、木曽川流域周辺では豪雨による洪水の危険があります。このような場所に住んでいる住民の方々に、災害時の避難方法はどのようにされているのかお伺いします。  
4.住宅の浸水対策は。  市内には、宅地造成して戸建ての家を建てられる方が急増しておりますが、局地豪雨などで庭に浸水してきたなどのお話を多数伺っております。市外から引っ越してみえる方には、その場所がどのような地形で、浸水対策がしてあるか等はわからず、災害が起こってから問題が発覚するといったことを伺います。市内全域にそのような場所が多々あります。開発が進み、アスファルト化が進みますと、もともと地面に吸収されていた雨水が排水溝に流れ込むようになります。開発の進行に合わせて防災対策も進めなければなりません。  台風シーズンを迎えるに当たって、当市としては住民の安心・安全な生活を脅かす災害に対して、側溝の排水対策が大事になってきます。市内全域で、排水の問題に対しての聞き取り調査を実施し、地域の浸水マップを作成したらいかがでしょうか。今後の課題も含めて、当局の見解をお伺いします。  
5.災害情報メールの活用は。  豪雨が襲っているときは、雨や風の音で防災無線の屋外放送の音もかき消され、雨戸を閉めた密閉した家の中ではほとんど聞こえないのが現状です。このようなときのために近隣が支え合う仕組みをつくるのが大切でありますので、自治会の加入率が低下している現状では大変厳しいものと感じています。助かるかどうかは、緊急時にどのように避難するかにかかっています。  緊急時に、携帯電話に防災情報をメールで知らせるシステムも検討されることが必要ではないでしょうか。このシステムは、災害時に、いち早く正確な災害情報を地域住民の皆様に伝えることを考えたものです。どのような情報を伝達するかといいますと、災害時緊急メール、災害時緊急情報、避難場所検索、休日・夜間診療所などです。近隣では、お隣の可児市や関市で導入されています。少しでも多くの人に情報を伝える手段として、当市でも導入してはいかがでしようか。当局の御見解をお伺いします。  
6.避難所の収容人数は。  美濃加茂市には第1次避難所が指定されています。大規模災害で、第1次避難所で対応できないときには第2次避難所を開設します。その避難所を開設したときは、防災無線でお知らせしますとあります。  美濃加茂市の人口は、8月1日現在5万5,204人です。その市民すべての人に避難勧告が出た場合に、地区ごとに設定してある避難所での収容人数は足りているのでしょうか。また、入れない住民に対しての対応はどのようになっておるのか、お伺いします。各地区の避難所の収容人員を避難所別、地区別でお尋ねします。  7.避難所への経路は。  避難可能な水位はひざ下までと言われています。避難がおくれた場合は、近くにある3階以上の建物に避難するといいのですが、近くにそういう建物がない地域の方が、避難勧告が出たときに自宅から避難所へ移動する場合、市では避難経路の安全をどのように考えてみえるでしょうか。川を渡っていかなければならない場合など、避難所へ行くことによって被害が増大することがあってはなりません。平常時に、安全な避難経路や家族との連絡方法を確認しておきたいものです。高齢者を含め、緊急時にどのように避難したら安全なのか、避難経路に関して、市民に対してどのように周知されるのかお伺いします。  

3項目めは、長良川鉄道の軌道の除草について、2点お伺いします。  
1.どのように除草しているのか。  先日お会いした婦人から、長良川鉄道の軌道を除草すると体調が悪くなると言われました。軌道の除草剤がまかれてから1週間ぐらいたつと体調が悪くなり、線路を見ると草が枯れているという状態なのだと。  長良川鉄道で除草のために使われている除草剤は、どのようなものが使われているのでしょうか。年1回で事足りるような除草剤は相当に強力なものだと想像しますが、人体への影響はないのでしょうか、お伺いします。  
2.除草剤を散布するとき、近隣に周知できないか。  除草剤を散布されることを、事前に沿線の住民に周知できないものでしょうか。必要があって散布されている除草剤が、近隣の人の迷惑になっていては問題があります。除草剤の散布を事前に知ることができたら、それなりの対策もとれるものと考えますが、「広報みのかも」でお知らせすることはできないでしょうか。当局の見解をお伺いします。  以上で、私の質問は終わります。御清聴ありがとうございました。