議会報告>平成22年定例会>12月定例会質問内容

それでは、お許しをいただきましたので、通告の順序に従い、3項目4点について質問させていただきます。さきの質問と重複するところがあるかと思いますが、お許し願いたいと思います。  さて、10月3日に行われました美濃加茂市議会議員選挙におきまして、2期目の当選をさせていただきました。御恩返しのために現場を歩き、市民の皆様の代弁者として、声なき声を市政に届けてまいります。  私たち公明党は、昨年全国で介護総点検を行いました。10万件を超える介護現場の貴重な声を伺いました。その結果、高齢者が介護を受けている場所の7割強が自宅。潜在的には病院や介護施設よりも、住みなれた我が家で介護を受け続けたいと願う高齢者が多いことがわかりました。このような現実を踏まえ、予防医療の充実、環境にやさしいまちづくり、高齢者の皆様が安心して暮らせるまちづくり、子育てに安心なまちづくり、社会的弱者の雇用を拡大しながら、心豊かなまちづくりを推進しなければならないと決意しております。  それでは質問に入ります。  まず、第1項目は、地域振興施策について2点お伺いいたします。  1番目は観光振興の現状についてです。  美濃加茂市には、市外にアピールできる施設や名産が多くあります。昨日もテレビでJA蜂屋支所に蜂屋柿を買い求める人の行列ができているというニュースをやっていました。美濃加茂市を訪れる観光客の皆さんにお話を伺うと、道路がわかりにくいという声が圧倒的です。名古屋から山之上町の観光農園に来た人が、市内に入ってからどうやって行けばいいのかわからず迷ってしまったという声を伺いました。東海環状自動車道が開通しており、美濃加茂インターチェンジを利用できますが、おりてからどちらに行けばどこに行けるのかという情報が少ないと感じます。国道も4本整備されています。国道21号は各務原市から坂祝町を通って市内に入り、市役所の前を通って新太田橋まで、国道41号は中濃大橋から山之上を通って川辺町へ、国道248号線は関市から坂祝町を通って駅北を横断して新太田橋へ、国道418号線は関市から富加町を通って蜂屋に入り、山之上を通って川辺町へというように、縦横に国道が通っております。このように自動車道や国道を使って美濃加茂市へお越しくださる観光客や通行客に対して、もっと美濃加茂市をアピールして、美濃加茂市に観光客を誘致しようではありませんか。  幾らよいものがあっても、知らなかったら通り過ぎていってしまいます。美濃加茂市も残念ですが、よいものを知らずに帰っていく観光客も不幸です。美濃加茂市景観計画の中で、詳細に景観の基本的な方向を示していますが、アピールに関しての文言が少ないように思います。大胆にアピールして、美濃加茂市を訪ねることによって、新しき美濃加茂市を知ってもらうことができます。  平成20年度の観光庁の調査結果を見ますと、平成20年度の国内における旅行消費額は23.6兆円に上っております。宿泊旅行が15.6兆円(66.2%)で、日帰り旅行が4.9兆円(20.9%)です。生産波及効果は51.4兆円あり、ほかに付加価値誘発効果、雇用誘発効果に税収効果があります。この内訳の中に美濃加茂市も入っております。知名度の違いは地元の宣伝の違いだと言った人がおりますが、なるほどだと思います。知名度を上げるための努力を惜しんではいけません。  そこで、昨年1年間に美濃加茂市へ訪れた観光客の来訪数はどれだけだったでしょうか。波及効果も含めて、わかる範囲でお伺いします。また、ことしの状況はどのようになっているのかお伺いします。  2番目は案内の充実についてです。  最近はカーナビの性能が上がり、目的地まですいすいと運んでくれます。同じように案内看板もどこに何があるのか的確な場所に明確に表示してあれば、ドライバーはスムーズに目的地に着けます。美濃加茂市にある景観や見どころをわかりやすく案内することにより、観光客をふやすことができると思います。美濃加茂市に残る道しるべやモニュメントなどは大変貴重で、見て回る価値があります。また美濃加茂市は2市6町と隣接しておりますし、東海環状自動車道や国道で自由に行き来ができる大変便利な地域です。中部国際空港から2時間弱で来られる立地条件のよさもアピールポイントであります。そのような便利な場所である美濃加茂市に案内看板等を充実させることにより、来訪者をふやすことができるのではないでしょうか。  先日、美濃市へ行きましたら、旧市街地を闊歩する観光客が多数おられました。うだつのある古い町並みが観光客を呼んでいるのでしょう。そこで美濃市のホームページで観光・イベントページを見たら、まつり・イベント情報が載せてあり、観光スポットなどもわかりやすく説明してありました。  美濃加茂市の観光スポットを訪ねてきた観光客がスムーズに目的地に行けるように、美濃加茂市の観光スポット案内の充実を図るべきと考えますが、市当局の考えをお伺いします。  次に2項目め、学校教育について1点、お伺いします。  親の意見や悩みの相談窓口についてです。  最近はモンスターペアレントといった強烈な親の印象が強過ぎて、子供のことに口を出す親をこのような言葉で片づけてしまってはいないでしょうか。モンスターペアレントとは、学校などに対して、自己中心的で理不尽な要求をする親を指します。学校などに不当な要求をすることでこういう名前で呼ばれているのですが、こういう親はさておき、子供のことを心配しない親はいません。学校に対する不満など、親の意見や悩みに対応するのも学校教育の役目の一つではないでしょうか。親が学校を信用することにより、子供を安心して学校に出せるのではないでしょうか。  ある子供の親から聞いた話を紹介します。その子供の親は教師の態度が許せなかったそうです。しかし、どこに話をすればよいのかわからず、子供のことを考えて胸にしまったそうです。どのようなことがあったのかは詳しく話されませんでした。しかし、親の立場で学校に対する意見や子育ての悩みを相談する窓口があれば、悩まずに済むのではないでしょうか。  美濃加茂市教育センターがありますが、相談の仕組みは子供に対して面接を行い、発育や日常生活、学習の様子などを聞き、家庭、学校での接し方について助言するとあります。スクールカウンセラーも生徒に対しての取り組みであります。親の意見や悩みを受け付けることは大事なことだと考えます。親の意見や悩みなどを書いて出せる目安箱的なものがあれば、親の意見も集約できるのではないでしょうか。現在、親からこのような御意見を受け付ける窓口はありますでしょうか。また、どのように対処されているのか、今後の課題も踏まえてお伺いします。  次に3項目め、介護サービスについて1点、お伺いします。  介護ボランティア制度の導入についてです。  ボランティアとして介護支援をする高齢者に換金できるポイントを付与する制度が、介護支援ボランティア制度です。簡単に言えば、高齢者が介護ボランティアをした分、介護保険料を安くするという仕組みです。同制度を新たに導入する全国の市町村は50程度あります。介護支援ボランティア制度とは、厚生労働省の認可を受けた有償ボランティア制度で、2007年5月に導入が決定され、同年9月より運用が開始されました。同制度は、地方自治体が介護支援にかかわるボランティア活動を行った高齢者、原則65歳以上に対し、実績に応じて換金可能なポイントを付与する制度であり、介護保険料を実質的に軽減する制度であります。  この制度は介護予防だけでなく、地域の活性化や地域コミュニティーの強化を図り、これから迎える高齢化社会を乗り切る手だての一つだと言われています。この制度を考案し、最初に採用したのは東京都稲城市です。2007年9月1日より稲城市介護支援ボランティア制度としてスタートしました。厚労省によれば、稲城市の高齢者の保険料が月額で11.1円程度の抑制効果があったそうです。この制度を美濃加茂市でも導入されてはいかがでしょうか。  具体的に稲城市の制度を見てみますと、保険者である稲城市が交付する地域支援事業(介護予防事業)の地域支援事業交付金を使って、管理機関(社会福祉協議会)が介護支援ボランティアの登録、評価ポイントの管理・付与等を行う。ボランティアは、希望により、活動実績に応じて評価ポイントを付与される。その評価ポイントを市へ申し出ると、管理機関から介護支援ボランティアポイント転換交付金がもらえるという仕組みです。  介護支援ボランティア制度は、65歳以上の方が介護保険施設などでボランティア活動を行った場合、活動実績に応じてポイントが与えられ、これに対して交付金、年間最大5,000円を交付する制度です。ボランティア活動を通じて65歳以上の方の介護予防を目的としており、先進的な介護予防の手法として全国的な注目を集めています。  平成22年9月30日現在の稲城市介護支援ボランティア制度の登録者数は415人で、昨年度は240人以上の65歳以上の方が、市内の介護保険施設などで介護支援ボランティアとして活動に参加されており、中には90歳以上の方もおられるそうです。ちなみに稲城市の人口は、11月1日現在8万4,543人ですので、約1.5倍の規模になります。  美濃加茂市の高齢者は、65歳以上の人口を見てみますと1万334人いらっしゃいます。構成比で18.7%にもなり、今後も高齢化はますます進行することが予想されます。こうした状況の中で、高齢者の皆様が住みなれた地域で安心して暮らせるように、在宅での福祉や生きがいなどの充実が求められています。  そのために介護支援ボランティア制度を導入し、活動されている方に対して、交付金を交付するという制度を美濃加茂市でも検討されてはいかがでしょうか。市当局のお考えをお伺いします。  以上で私の質問は終わります。御清聴ありがとうございました。

◆9番(金井文敏君) 御答弁ありがとうございました。再質問させていただきます。  美濃加茂市への観光客の増加の件でありますけれども、ホームページと、それから道の駅等にパンフレット等を配布するということでありますが、もう一つ、案内看板とかというのが少ないのではないかと思います。ホームページを見て、実際に美濃加茂市に来る、道の駅に寄ってから美濃加茂市を回るのではなく、通行客を含めまして、美濃加茂市へ来た人がスムーズに山之上のナシ狩りにすっと行けるのかというようなことを考えたときには、やはり看板が必要ではないかと思うんですが、そこら辺の考えが今お伺いできなかったような気がします。  二つ目は教育長さんにお伺いしますが、親の意見とか相談を聞く窓口が浸透していないというようなことを言われましたが、浸透していない理由はどのようなことだとお考えなのか。それと、具体例は言えないと思いますが、相談された人が見えたら、それはどういうふうに対処されているのか、この2点をお伺いします。