議会報告>平成23年定例会>12月定例会質問市の返答

◎経営企画部長(中嶋正典君) 
私からは、補助制度とエリアメールの活用についてお答えいたします。  まず初めに、補助の種類と内容についてでありますが、申請すれば支援を受けられる制度としては、個人に対する補助金や助成金が当てはまると思われますが、民生費の扶助費や補助金として支出しているものが大半であり、福祉課、長寿支援センター、保険課及びこども課の所掌するものが、制度数及び金額的にも大方を占めているものと認識しております。高齢者や子供、障がい者の方々など、いわゆる社会的弱者と言われる方々への制度が多くあり、それぞれの制度に対する申請の受け付け及び交付につきましては、補助金交付規則または交付要綱等に基づいて担当部署において処理をしております。  各部署が対応する種類や内容はとのことでございますが、主なものとして福祉部門では、福祉医療費助成や介護給付費、独居老人等への上下水道料金、し尿くみ取り料金の助成、いきいき住宅改善助成、身体障害者自動車改造・免許取得助成、母子家庭高等技能訓練促進費などがございます。教育部門では、幼稚園就園補助金や遠距離通学費補助金など、産業部門では、建築物耐震診断補助や耐震補強工事補助金など、また環境部門では、家庭廃棄物処理機器設置補助金や浄化槽設置整備事業補助金など、いろいろございます。  
申請方法につきましては、各担当部署へ書類で提出していただく方法が原則となります。申請に当たりましては、お手数ですが、窓口で相談をいただくか、前もって電話などで各担当課へ照会していただき、その制度に該当するかどうかや内容の詳細などについて相談いただくことが一番だと思います。なお、福祉部門におきましては、民生委員さんなどが各家庭を訪問されて相談を受けてみえる場合もございます。  
また、対象者を把握しているかどうかとのことでございますが、すべての制度ごとに把握するのは、なかなか難しい状況であるのが実情でございます。例えば、子ども手当などを例にしますと、対象となる15歳未満の子供を持つ親を抽出する場合でも、システム的には該当者を打ち出せますが、その中身を見てみますと、よその町に子供がおって、単身でこちらへ来てみえる場合、そういった方が漏れるとか、そういった例がございまして、なかなかいろんな制度で難しいパターンがございます。また、議員お説のとおり、補助金はあくまでも申請主義でございまして、申請があって初めてそれぞれの制度の要件に合うかどうかの確認をさせていただきまして、交付決定するという流れで補助をしております。  そこで、この対策としては、それぞれの補助制度のPRに努め、多くの方にそういった制度を知っていただくことが重要だと考えております。  
次に、一覧表にして市民に周知してはどうかとのことでございますが、補助制度や優遇措置に関しては、市民の皆様がそれぞれ必要な場面において、必要な情報を受けることができる環境づくりが非常に重要なことだと考えております。現在は、その関係部署から直接案内をする、あるいは広報紙ですとかホームページなどを活用し、制度や措置の案内を行っているのが現状です。  また、今年度3月には、ある程度の市役所での手続や制度につきまして、生活の場面ごとにまとめたものを冊子、(仮称)暮らしのガイドブックと申しておりますが、こういった冊子を地図業者の方とタイアップして、無料で市としてはお金を出さずに作成して、自治会加入世帯に全戸配布する計画を進めておりますので、よろしくお願いいたします。  
続きまして、緊急速報、エリアメールの活用についてでございますが、「すぐメールみのかも」は、災害等の利用集中時においても比較的安定した配信ができる仕組みを持つことから、市民の皆様への加入促進を、現在、積極的に進めているところでございます。一方、エリアメールは、来年の春から他の携帯事業者も同様のサービスを開始するなど、新たな広がりを見せておりますが、「すぐメールみのかも」の登録者にエリアメールを配信しますと、同内容の緊急情報が重複して同じような時間に配信される等の問題・課題がございますので、今後の活用については、十分な検討をしていく必要があると考えておりますので、よろしくお願いします。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(片桐美良君) 総務部長、伊藤秀樹君。  (総務部長 伊藤秀樹君登壇)
◎総務部長(伊藤秀樹君) 私からは、防災対策のうち、最近の被害状況についてお答えします。  平成12年9月11日の東海豪雨では、草笛町、加茂川町で床上浸水2棟、床下浸水2棟の被害が発生しました。平成21年7月26日には、集中豪雨により、伊深、三和、蜂屋地区で床下浸水5棟、土砂崩壊13件の被害が発生しました。昨年5月24日、25日の集中豪雨では、深田町、加茂野町、川合町において、床下浸水7棟、車両1件の被害が発生しました。同じく昨年の7月15日岐阜県南部集中豪雨では、加茂川町、草笛町、下米田町、牧野地区で住宅の床上浸水1棟、床下浸水13棟、住宅以外の家屋の浸水7棟、道路・河川で28ヵ所の被害が発生しました。また、本年9月20日の台風15号では、軽傷者1名、住宅の床上浸水9棟、床下浸水4棟、住宅以外の家屋の浸水7棟、道路12ヵ所、河川2ヵ所、森林公園2ヵ所でのり面の崩壊等の被害が発生しております。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(片桐美良君) 技術総括部長、丹羽英治君。  (技術総括部長 丹羽英治君登壇)
◎技術総括部長(丹羽英治君) 私からは、防災安全対策についての御質問のうち、中部台地の造成の影響、加茂川の排水能力について、農地転用との関係の3点についてお答えいたします。  最初に、中部台地を造成したことによる影響についてお答えいたします。  中部台地は、土地区画整理事業により、雨水対策として雨水渠とその流末での雨水調整池を整備しております。この雨水調整池は、開発による急激な雨水排水を制御する役割を担っておりまして、一たん雨水を貯留して、豪雨時における河川への負荷を軽減する防災施設でございます。このような雨水調整池が、中部台地には加茂川水系に2ヵ所と蜂屋川水系に3ヵ所の合計5ヵ所が整備されておりますので、中部台地の造成による河川への影響は非常に少ないと考えております。なお、中部台地が整備されてから、区域周辺地域での流末に当たる水路や河川での浸水被害や災害等の報告は受けておりません。  
次に、加茂川の排水能力についてお答えいたします。  加茂川排水機場の排水ポンプは5基の計画に対して、現在では3基が整備されている状況であります。昨年とことしの2年連続で浸水被害が出たことからも、現状での排水能力では十分あるとは言えず、ポンプの増設により浸水被害を軽減する必要があると考えています。国土交通省や関係機関に対して、さらなる要望を強力に進めてまいりたいと思います。  
次に、農地転用との関係についてでございますが、都市化に伴う農地転用の増加により、河川への負荷も大きくなっていく傾向にあります。将来においては、加茂川排水機場での排水ポンプ増設だけでは賄いきれないことも想定されますので、ハード、ソフト両面での総合的な内水対策も必要になってくると考えられます。  現在、木曽川上流河川事務所において、この点も見据えて調査をしていただいておりますので、今後においては、加茂川排水機場の管理者である国と加茂川の管理者である県と市の三者において、総合的な内水対策について協議に入っていきたいと思います。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(片桐美良君) 市民協働部長、星野広典君。  (市民協働部長 星野広典君登壇)
◎市民協働部長(星野広典君) 議員御質問中、私からは、スポーツ施設の利用状況と施設予約システムの構築についてお答えをいたします。  初めに、来年に迫った「ぎふ清流国体」で市民のスポーツ熱は上がっているか。また、スポーツ人口についてでございます。  最近の社会情勢により、派手な広報活動は行っていませんが、本県出場のJAチームによるバレーボール教室の開催、7月の中部日本6人制バレーボール総合選手権におけるプレ大会には約1,300人の入場者がございました。また、広報紙による広報活動や協賛団体も7団体にふえ、最近はPR用のごみ箱の寄贈を受けるなど、ある程度盛り上がっていると思っています。なお、スポーツ人口については把握はいたしておりませんが、市や各地区においてウオークラリーを初め、多くのスポーツ活動を行っており、多くの方々に参加をいただいております。  次に、施設の利用状況でありますが、別表1「平成22年度 美濃加茂市体育施設利用者状況」のとおり、年間延べ23万2,838人の方の利用がございました。また、裏面の別表2「平成22年度 学校開放施設利用者状況」では、市内の小・中学校の体育館夜間開放事業では、延べ3,047団体、5万212人の方々が利用しております。また、その他の施設では「平成22年度 他部署が設置した施設の利用者状況」のとおり、延べ1,149団体、6万7,194人の方が利用されております。  
次に、年間稼働率につきましては、各コートごとに実際に使用した時間を使用できる時間で除したもので、中央体育館プラザちゅうたいでは80.2%、前平テニスコートでは53.8%、その他各グラウンドにつきましては40%前後であります。施設につきましては、美濃加茂市体育協会加盟団体においても、商業施設しかないスポーツや陸上競技やラグビーなど、施設のない種目もございますので、足りている状況ではないと思っております。  次に、利用者の声や要望につきましては、利用調整会や窓口で随時伺っています。すぐに解決できない事項や修繕を伴うものにつきましては、課内台帳で情報を共有化して早期に処理できるよう努めております。この件数につきましては、平成23年度4月から現在まで37件ございました。  
次に、前平テニスコートのナイター照明についてであります。前平テニスコートの照明機器は18時から21時まで点灯の照明設定がされ、管理人を置かず、スポーツ振興課が発行したカードにより利用者が照明の点灯を行っています。この照明機器は平成元年に設置したもので、設定変更ができない状況にあります。議員お説の冬期の4時から6時までの照明点灯につきましては、現在の照明機器の更新時に検討したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、ネット予約のその後についてでございます。今年6月の第2回定例会におきまして補正をお願いいたしました「美濃加茂市公共施設システム構築事業」につきまして、市民の皆さんがパソコンや携帯電話からインターネットで公共施設の空き状況を確認したり、予約できるシステムであり、市政情報課が中心となり今年度事業として進めております。  8月に企画提案プロポーザル方式で委託業者を決定し、その後、施設を所管する関係課係長で構成するワーキンググループにおいて対象施設を決めるなど、システム構築検討会議を4回開催いたしました。現在、市政情報課から仕様の説明を受けている段階でありますが、12月から1月にかけまして使用団体に予約システム移行についての説明を行い、2月から定期利用団体登録、24年4月から本運用の開始ができるように準備を進めております。  課題といたしましては、1月から試験運用となりますので、施設利用する方々にこの予約システム制度を周知し、理解していただくことだと思っております。以上でございます。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(片桐美良君) 9番、金井文敏君。

◆9番(金井文敏君) それぞれ御答弁ありがとうございました。  加茂川の取水対策の件でと、ほかに再質問させていただきます。  加茂川の樋門を閉めることによっての浸水があるということなんですけど、今、毎秒5トンの排水能力があるというポンプもなんですけれども、実際にどれぐらい足らないのか、その排水能力が。ことしの浸水被害時とか、去年とか、そういう情報はつかんでみえるのかをお伺いします。  それと、前平のテニスコートの検討の件なんですけれども、更新時にやられるということでしたが、カードを使ってタイマーでやるというのを、有人で電源をオン・オフということを実際にやられているところもあるわけですので、もし更新時が相当先ならば、そういうことも検討できるのじゃないかなというふうに思いますが、その更新時がいつかということと、それから手動での検討はできないのかというのをお伺いします。  それと、戻るんですけど、国と県と市の三者協議で内水対策を推進すると言われましたが、それはいつぐらいから始まるのか、お伺いします。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(片桐美良君) 技術総括部長、丹羽英治君。 ◎技術総括部長(丹羽英治君) まず、排水ポンプの排水能力がどれぐらい足らないのかということでございます。  これは、先ほども説明させていただきました。国において、今回の台風15号の関係の内水被害について調査をされているところでございます。その結果を待って、市、国、県とも協議を重ねながら、さらにそれの増設に向けてを公表しながら行きたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。  それから、先ほどの総合的な国、県、市のことでございますけれども、これも今申しましたように、国が今調査に入っています。その調査の結果、この対策について3者で協議を行っていくものでございまして、先ほども申しましたけれども、1年以内ぐらいに調査結果が出てまいると思いますので、そういったことで進めると考えておりますので、よろしくお願いします。  (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(片桐美良君) 市民協働部長、星野広典君。 ◎市民協働部長(星野広典君) テニスコートの照明時間を変更できないかということで、私も簡単にできるんじゃないかなということで前から言っておりますが、20年前にできたものでスイッチがカード式になっているということで、そういうものを変更するのに入力する機械が現在ないということで、今持っている手持ちのカードだけでスイッチを入れたり消したりしているという状況です。  今、施設の更新と言いましたけれども、全部の照明器具を変えるというわけじゃなくて、コントロールボックスを変えることも検討しております。今の状況ですと、テニスコートの1面使用、あるいは2面使用、3面使用という形によって、使用するコートの位置を変えて電気をつけております。1面のときはこの、2面のときはこのコート、3面のときは全部一緒ですけれども、そんな形で今割り振っております。もう少し効率的にできる方法がいいかなというふうに思っております。いつになるかということは、ちょっと今断言はできませんが、効率的にできるように早い段階で取りかえられるようにしていきたいというふうに思っております。