議会報告>平成24年定例会>6月定例会質問市の返答

◎技術総括部長(丹羽英治君) 私からは、木曽川の治水に関する御質問のうち、木曽川堤防のはんらん危険水位についてお答えいたします。  近年の降雨の状況は、局所的なゲリラ豪雨だけでなく、昨年起きたような広域的な豪雨も増加している傾向にあります。特に、これからの台風時期では、こうした広域的な豪雨も予想されますので、木曽川の水位には細心の注意を払っていかなければならないと思っています。  さて、当市より上流の木曽川には御指摘のあったような建設後相当の年月がたったダムがございますが、ダムの管理者からは東日本大震災と同等程度の地震が起きてもダムは耐え得るという見解をいただいているところでございます。しかし、新丸山ダムが完成していない現在では、戦後最大である9・28災害時と同等の出水が木曽川であった場合、木曽川堤防だけでは持ちこたえることはできないため、はんらん危険水位を上回る事態も起こり得ることを念頭に置いて豪雨災害に備えていかなければならないと考えておりますので、よろしくお願いします。  
◎総務部長(伊藤秀樹君) 私からは、木曽川の治水のうち、避難判断水位時の対応、防災士資格取得のための支援及び応急手当て講習のうち、受講状況につきましてお答えいたします。  
最初に、避難判断水位時の対応の1点目、職員の対応につきましては、災害時初動体制整備基準で定めており、水位がおおむね4.8メートルに達した時点では、第1次警戒態勢に入り、すぐに対応が求められる部署については、管理職を初め職員が市役所で対応をしております。その他の職員についても、指示があったら直ちに出動できるよう準備をして自宅待機をしております。御質問の昨年の9月20日、午後6時時点には既に災害対策本部が設置されており、加茂川のはんらんに対する対応をとっておりました。もし木曽川が避難判断水位を超えた場合には、浸水想定区域に対し避難を勧告するとともに、避難所の開設、交通規制、住宅への浸水防御等必要な対応を行います。  
2点目の住民への周知方法につきましては、防災行政無線に加え、「すぐメールみのかも」による一斉メール、ホームページ、ケーブルテレビCCNet、消防団車両等による広報を行います。  
3点目の避難対象地域と人数は、ハザードマップに示された浸水想定区域内の太田町、太田本町、深田町、加茂川町、草笛町、御門町、島町、下古井地区の住民約6,400人となります。  
4点目の避難先につきましては、西総合体育館、下古井公民館、西中学校、太田第二保育園を避難所として開設することになっております。なお、避難所につきましては、今年度、地域防災計画の見直しの中で検討をしてまいります。  
次に、防災士資格取得のための支援の1点目、防災士の養成についてお答えします。  議員の御意見のとおり、巨大地震が発生した場合、被害を少なくするためには自助、共助が重要であり、地域の防災力を高める必要があると認識しております。そのため、昨年から地域の状況に合った防災訓練を行っており、自主防災組織の強化を目指しているところであります。市内には、自主的に防災士の資格を取得されている方も見えますので、今後は防災士資格を取られた方に自主防災組織の中心となって地域の安全・安心のために御活躍いただけるような仕組みについて研究してまいります。  
2点目の受講者に対する補助につきましては、自主防災組織のリーダーとなって地域に貢献したいという意欲を持って防災士の資格を取得しようとする市民に対して補助をする方向で検討してまいります。  
最後に、応急手当て講習の受講状況につきましては、平成23年度中に可茂消防事務組合が実施する応急手当て講習会に参加した美濃加茂市民の人数は2,253人であります。以上、よろしくお願いいたします。

◎教育長(日比野安平君) 応急手当て講習救命入門コースへの中学生の受講についてお答えします。  学習指導要領改訂によって、小・中学校とも授業時数がふえ、新しい学習活動を組み込むことは簡単ではありませんが、実技を通して命を守る教育、命を大切にする教育を実践することは大切であると考えております。各学校が消防署と連携をし、積極的に取り組むよう促していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◎総務部長(伊藤秀樹君) まず、今のお話にありましたエリアメールの導入につきましては、現在3社と契約して導入するということで、今準備を進めておりますので、よろしくお願いします。  また、浸水地域に防災対策本部を設置することに対しましては、これはいろいろと避難所もそうですけれども、今回の防災計画の見直しの中で一度検討はしなければならないと思いますけれども、いろいろ施設面とかそういうことを考えると、まずは対策本部については市役所が一番いいかなと。市役所がだめでも生涯学習センターのほうに移ればいいですので、対策本部については現在のところ、よっぽどこちらの庁舎がひどい浸水とか、また震災でつぶれない限りはここで対応するのが一番連絡等もとりやすいかなというふうに思っております。ただ、避難所についてはいろいろな問題点も出てきますので、それは地域の皆さんの御意見を伺いながら防災計画を改定する中で、いろいろと御意見をいただいて検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  (「議長」と呼ぶ者あり)
◎教育長(日比野安平君) 今、御質問のAEDの学校現場での活用事例につきましては、現段階では私は把握しておりません。